旅風舎のシルク・プリントステッカーの特徴

シルク(シルクスクリーン)プリントステッカーは、版を作りインクを落とし印刷する孔版印刷。その歴史は古く、3000年前のエジプト時代に溯るといわれています。現在は版に使用する網(メッシュ)は合成繊維ですが、エジプト時代にシルク生地を使ったことからシルクスクリーン印刷とも呼ばれています。

そんな原始的な印刷法ですが、水と空気以外は何にでも刷れるといわれるもので、デジタルまっ最中の現代に於いても、シルクスクリーンで印刷された商品は身の回りに溢れています。そこで、自宅にある様々なシルク印刷を拾い上げてみました。

自宅で見つけたシルク印刷

話題をシルク・プリントステッカーに戻しまして、メリットとデメリットを上げてみましょう

メリット

  • 屋外耐候性が高い・・・・数ある印刷法の中で最も耐候性が高い印刷になります
  • ステッカーのメインベース、塩ビメディアとの親和性が抜群・・・メディアに浸食するので剥がれることがない
  • ベタ刷りが得意・・・・広範囲にベタ刷りがムラなくできます
  • 厚膜に仕上がる・・・・版の膜と同じ厚さの印刷被膜を形成するのでかなり厚さになります
  • 耐光性が高い・・・・印刷被膜が厚いため紫外線による蒸発にとても強い

デメリット

  • 多色印刷は高い・・・・1色ごとに版を作り印刷するためコストが高い
  • 特色印刷しかできない・・・・フルカラー・写真・グラデーションなどいっさい不可
  • 大ロットが厳しい・・・・オフセット印刷などに比べると10倍から20倍遅いので大ロットが苦手
  • 細かすぎる印刷は苦手・・・・孔版印刷なので、かなり細かな表現は苦手です

フルカラー・プリントステッカーが出来るまでを43秒動画でご覧下さい

旅風舎のシルクプリントは、手刷り印刷になります。初めて見る人は機械じゃないのか?と驚かれますが、ステッカーはもとよりTシャツの印刷などは、世に出回る70〜80%は手刷りではないかと思われます。もちろん、シルクプリントの機械もあるのですが、印刷速度自体は手刷りの方が早いくらいで、メリットといえば疲れないということぐらい。小・中ロット生産の場合、機械刷りは大きな版が必須なため、版代が4〜5倍も高くなってしまいます。これが手刷り最大のアドバンテージです。他店で版代が2万円前後といわれたら、そこは機械刷りだと思われます。高いから仕上がりが綺麗ということはありません。あくまでも機械の都合だけです。小中ロットなら、無駄に高い版代はメリットがないのです。

ちなみにこの画像がシルク印刷半自動機。手で引いているのはスキージというゴムべら。機械ではこのゴムべらを油圧やモーターで動かす仕組み。原始的な動作は同じです!。機械刷りは、疲れないこと、印圧を一定に保って作業すること、がメリット。ただし、画像で見るとおり、版を固定する位置が決まっているので、印刷サイズが小さかろうと、機械に合った大きなサイズの版が必須になります。小ロットでも巨大な版が必要になってしまいます。これがデメリットです。


使用するインクは、自動車のデコラインやバイクの外装マーキングフィルムに使用される極耐候性インク。ステッカーに使用するにはオーバースペックといえるレベル。古いバイクのカラーリングをご覧になったことがあるかと思いますが、10年20年経ってもカラーリングは消滅していません。それだけ強いインクということです。

最近、自衛隊の機材に貼る国旗の依頼がありました。中東任務で使用するということで、他社で製作したインクジェット製は1年保たなかったということで、シルク印刷指定の依頼でした。これがまったく褪色しなかったということで追加の依頼が来ています。紫外線の強い中東の海上とはいえ、1年程度は余裕です!!


印刷完了後の最後の仕上げは型抜きです。円形から楕円形はもちろん、物理的に問題がなければどんな形状でも全抜き(ダイカット)仕上げで納品します。ただし、型抜きは無料ではありません。形状と数量に応じて最適な金額をご提示します。ザックリとした計算ですが、1時間で抜いた数量を6,000円で割り単価を出します。例えば1時間で200枚型抜きした形状と大きさなら30円/枚という計算です。これは実際に作業しないと割り出せないため、過去のデータに照らし合わせて見積段階でご呈示しています。

平板プロッターを使い、台紙までカットします。直径1.5mmの円形カッターで切り抜くので、金型では造れないような形状でもカットすることができますが、時間計算による単価制のため、複雑になればそれだけ型抜き単価は上がります。また、金型を造りませんので金型代もなくコストに優しい型抜きです。特に販売品などで、四角い台紙にハーフカットでの納品ではカッコ悪いです。という方に喜ばれています。


シルク・プリントステッカーには、最も耐候性の高いハイスペックtypeと耐候性よりも価格重視のスタンダードtype(廉価版)を用意しています。その違いは以下の通りとなっています。なお、使用する版やインクは同じです。