シルク・プリントステッカーの金額計算要領

シルク・プリントステッカーの製作は、製版作業・印刷作業・仕上げ作業の3段階に分かれます。金額計算もこの3段階に分けての合算となりますので、一般の方にはすぐには答えが出ない複雑な計算となります。ですが、一応ここに説明は上げておきます。

面付け数量を確定

シルク・プリントステッカーは、平判メディアへ印刷します。下図の通り、幅500mm高さ400mmのメディア内に何枚配置できるかにより、メディアの総数量を計算します。


印刷の単価は、ステッカー1枚が何円かではなく、500×400mmの平判に対する、印刷代金とメディア代金の合算となります。最小ロットは5枚となります。

製作代金の計算を始める

面付け数量により、使用するメディアの数が決まると、製作代金の計算ができるようになります。

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製版代金の計算

製版代金は1版¥11,000です。

印刷する色数分の版が必要で、色数×¥11,000となります

【例】2色印刷であれば、¥11,000×2版=¥22,000になります。

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メディア代金の計算

先の、面付け数量の確定で、使用するメディアのロットが決まっていますから、必要なメディアの種類×単価で金額を計算します。

【例】ハイスペックtypeのホワイト塩ビ10枚であれば「¥548×10枚=¥5,480」となります。

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印刷代金の計算

印刷代金は、A2判メディア1枚に付き1色の単価が決まっています。スタンダードtypeもハイスペックtypeも印刷代金は同じです。2色、3色と色数が増えると、単純に刷り単価が2倍、3倍となります。金額は、メディア数量×印刷単価×色数となります。

【例】メディア10枚に2色刷りの場合、「10枚×¥548×2色=¥10,960」となります。

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型抜き代金の計算

型抜き代金は、形状により単価が決まりますが、総数量やサイズによっても変動します。基本的には円形・楕円形あれば¥33/枚ですが、3,000枚製作の場合は¥15になる、というほか、直径30mm程度の円形であれば¥3/枚ということもあります。この型抜きに関しては、実際の作業コストから逆算するため、都度見積になります。

なお、型抜きは台紙までカットする仕上がりとなります。台紙は残し、メディアのみをカットする半抜きは、極めてサイズが小さいステッカーの場合になります。

【例】直径80mmの円形ステッカーを120枚型抜いた場合は「¥33×120枚=¥3,960」となります。